2次元超音波風向風速計
HD53LS.A風向・風速アナログ電流出力 HD53LS.V/V1/V5風向・風速アナログ電圧出力 HD53LS.SRS485 Modbus-RTU出力
■可動部のない超音波センサによりメンテナンス頻度を著しく低減
■メカタイプの風速計では困難な低風速の測定が可能、コンパス内蔵
■手早く簡単なφ40mmマスト取付け(オプションにて三脚)
■低消費電力のため遠隔地での太陽電池+蓄電池駆動が可能
■RS485 Modbus-RTU出力によるネットワーク化が可能
超音波風向風速計とは
超音波風向風速計は、対向する一対の超音波トランスデューサ間を伝播する超音波パルスの伝播に要する時間を双方向で測定します。tAおよびtR時間の測定から、対向するふたつのトランスデューサが定める方向の風速成分を、下記の計算式によって求めることができます。
V=D/2・(1/tA - 1/tR)
※D=ふたつのトランスデューサの距離
※tA=前進伝播時間
※tR=後進伝播時間
この計算式により、風速が圧力、温度および湿度に依存しないことを示しています。
2次元超音波風向風速計(HD52.3D他)には二対、3次元モデル(HD2003)には三対のトランスデューサが使用されています。
HD53LSシリーズは磁気コンパスを内蔵しており、以下の要素を測定します:
・風速および風向、デカルト座標U-V
・瞬間風速(RS485 Modbus-RTU出力のHD53LS.Sのみ)
風速および風向の平均値は1秒から10分までの範囲で設定可能な時間で計算されます。
HD53LSシリーズには以下のバージョンがあります:
・HD53LS.AおよびHD53LS.V□: アナログ出力×2(風速、風向各1出力)、4~20mA、0~1V、0~5Vまたは0~10Vの何れか(ご発注時要指定)
・HD53LS.S: RS485 Modbus-RTU出力
HD53LSシリーズの風向風速計はφ40mmのマストに取付けます。風向風速計の設定、リアルタイム測定値のモニタ用にPCソフトウェアHD52.3D-Sが準備されています(本ウェブサイトから無償ダウンロード可能)。オプションにて、ILAC-MRA(ACCREDIA)にトレーサブルな校正証明書の発行も可能です。
風速 | |
センサ | 超音波センサ |
測定範囲 | 0~50m/s |
分解能 | 0.01m/s |
精度 | ±0.2m/sまたは±2%の何れか大きい値(0~35m/s) ±3%(>35m/s) |
風向 | |
センサ | 超音波センサ |
測定範囲 | 0~359.9° |
分解能 | 0.1° |
精度 | ±2°RMSE(風速1.0m/sから) |
コンパス | |
センサ | 磁気コンパス |
測定範囲 | 0~360° |
分解能 | 0.1° |
精度 | ±1° |
一般仕様 | |
供給電圧 | DC10~30V(DC0~10Vアナログ出力モデルはDC15~30V) |
消費電力 | 26mA、DC12Vにて |
アナログ出力 | 風速および風向各1出力。出力は4~20mA、0~1V、0~5Vまたは0~10Vの何れか(ご発注時要指定)、アナログ出力更新周期1Hz(HD53LS.AおよびHD53LS.V□) |
デジタル出力 | RS485 Modbus-RTU出力(HD53LS.Sのみ) |
測定インターバル | 1秒から10分まで設定可 |
電気的接続 | M23コネクタ |
動作温度 | -20~+55℃ |
耐久限界風速 | 90m/s |
外形寸法 | H≂179mm、φ150mm |
重量 | 約640g |
ハウジング | ASA樹脂、金属部品AISI316ステンレススチール |
保護等級 | IP66 |
取付け方法 | 外径φ40mm、内径φ36mm、マスト取付け |