2次元超音波風向風速計(気象庁検定取得可)

HD52.3Dコンパクト・オールインワン

■測定範囲0~60m/s、分解能0.01m/s、コンパス内蔵
■日射量、気圧、温度、相対湿度、雨量のオプション追加が可能
■RS232C/RS485/RS422/SDI-12出力+アナログ出力
■ヒータ機能オプションにより氷雪地域での使用も可能
■低消費電力のため遠隔地での太陽電池+蓄電池駆動が可能

 

超音波風向風速計とは
超音波風向風速計は、対向する一対の超音波トランスデューサ間を伝播する超音波パルスの伝播に要する時間を双方向で測定します。tAおよびtR時間の測定から、対向するふたつのトランスデューサが定める方向の風速成分を、下記の計算式によって求めることができます。
V=D/2・(1/tA - 1/tR) ※D=ふたつのトランスデューサの距離
※tA=前進伝播時間
※tR=後進伝播時間

この計算式により、風速が圧力、温度および湿度に依存しないことを示しています。
2次元超音波風向風速計(HD52.3D他)には二対、3次元モデル(HD2003)には三対のトランスデューサが使用されています。

HD52.3D□□シリーズは1台で以下の要素が測定できる2次元超音波風向風速計です。
・風速、瞬間風速および風向、風速はU-V軸要素による測定
・相対湿度および温度(オプションコード“17”)
・全天日射量(オプションコード“P”)
・大気圧(オプションコード“4”)
・雨量(オプションコード“T”)

HD52.3D□□シリーズはすべての機種がコンパスを内蔵しており、シリアルインターフェースはRS232C、RS485、RS422およびSDI-12、通信プロトコルはNMEA、Modbus-RTU、SDI-12を備えています。
また、すべての機種が風速および風向に対するふたつのアナログ出力を備えており、出力はDC4~20mA(標準)またはDC0~1V、DC0~5V、DC0~10Vの何れかに工場設定が可能です(ご注文時要指定)。
オプションのヒータ機能は風向風速計に氷雪が積もることを防ぎ、あらゆる気象条件において精度の高い測定を可能にします。オプションにて、トレーサビリティを有するACCREDIA校正証明書(ILAC-MRAにより日本を含めて国際相互認証)の添付も可能です(ご注文時要指定)。

■主なアプリケーション

  • 気象ステーション
  • 環境モニタリング
  • 農業気象
  • スポーツ施設
  • 空港
  • 船舶、港湾施設
  • HVAC(ヒーティング、換気、空調)
  • 建設、クレーン安全設備
  • 再生可能エネルギー(風力、太陽光発電)
  • ビルオートメーション

■主な特長

  • 可動部がなく、メンテナンス、サービスコストが著しく低減できます。
  • 高い測定感度により、従来方式の風向風速計では測定できない低速からの測定が可能です。
  • 低消費電力設計により、遠隔地でのソーラーパネルおよび電池による駆動も可能です。
  • オプションのヒータ機能は雪や氷の形成を防ぎ、あらゆる気象条件における高精度測定を可能にします。
  • 手早く簡単な取付けが可能で(オプションの取付けキットHD2005.20(H=225cm)またはHD2005.20.1(H=335cm)によりφ40mmポールに簡単に取付け)、内蔵コンパスが位置合わせに役立ちます。
  • オプションの測定要素の付加により、1台で気象ステーションの主な要素が測定できる、軽量コンパクトなオールインワン測定器です。
  • Modbus-RTU出力により風向風速計のネットワーク化も可能です。

■テクニカルデータ
風速
 センサ超音波センサ
 測定範囲0~60m/s(雨量計オプション付は0~50m/s)
 分解能0.01m/s
 精度±0.2m/sまたは±2%の何れか大きい値(0~35m/s)
±3%(>35m/s)
風向
 センサ超音波センサ
 測定範囲0~359.9°
 分解能0.1°
 精度±2°RMSE、1.0m/sから
コンパス
 センサ磁気コンパス
 測定範囲0~360°
 分解能0.1°
 精度±1°
空気温度(オプションコード“17”)
 センサPt100
 測定範囲-40~+70℃
 分解能0.1℃
 精度±0.15℃±0.1%rdg
相対湿度(オプションコード“17”)
 センサ静電容量型
 測定範囲0~100%RH
 分解能0.1%RH
 精度(15~35℃):±1.5%RH(0~90%RH)、±2%RH(左記以外の範囲)
(-40~+70℃、15~35℃を除く):±(1.5+1.5%rdg)%RH
大気圧(オプションコード“4”)
 測定原理ピエゾ抵抗式
 測定範囲300~1100hPa
 分解能0.1hPa
 精度±0.5hPa(20℃にて)
全天日射量(オプションコード“P”)
 センササーモパイル
 測定範囲0~2000W/m²
 分解能1W/m²
 精度クラスC
雨量(オプションコード“T”)
 センサ転倒ます
 分解能0.2mm/パルス
 精度99%(120mm/hまで)
 最大雨量2000mm/h
 受水面積127cm²
その他の一般仕様
 供給電圧DC10~30V(DC0~10Vアナログ出力モデルはDC15~30V)
 消費電力DC24V、ヒータ無しの場合26mA、ヒータ付の場合8W
 シリアル出力RS232C、RS485、RS422(単位負荷1/4)、SDI-12
 通信プロトコルNMEA、Modbus-RTU、SDI-12、RS232CおよびRS485はプロプリエタリー
 アナログ出力風速および風向用アナログ出力(2出力)
出力はご注文時に下記からひとつを指定:
DC4~20mA(標準)、DC0~1V、DC0~5V、DC0~10V(DC0~10Vは電源電圧DC15~30Vが必要)
 平均化インターバル1秒~10分設定可能(風速に対して)
 電気的接続M23、19芯オスコネクタ
 動作温度範囲-40~+70℃(雨量センサの最低温度1℃)
 保護等級IP66
 耐久風速90m/s(雨量計オプション付は60m/s)
 重量約1kg (HD52.3DP147)、約1.5kg (HD52.3DT147)
 ハウジング材質プラスチックおよび金属部AISI316ステンレススチール

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