よくある質問
- 日射計のマイナス(-数μV)出力
- 日射計・気温計いろいろ2015.07.07
ISO9060に準じた日射計のほとんどは、黒体により光を熱エネルギーに変換し、サーモパイル素子で測定を行います。受光部 ( 黒色部 ) は複数のエリアに分かれており、このエリア毎の温度差により日射量を算出・出力しています。( 温度差と日射量には相関関係が成り立つため。)
夜間など光の無い空間では理論上は温度差が“ゼロ“(温度平衡)になるので日射量の値は0W/m2です。しかし、地面からの輻射や周囲気温などの影響を受け、温度平衡にならない場合があります。この様な状態が発生するとゼロ以下の数値 ( マイナス ) を出力する場合があります。これは、日射計自身にこれを調整する構造や機能を持ちあわせていない構造上致し方なく、不具合ではありません。
このようなマイナス出力の記録を避けたい場合は、受信側 ( デジタル変換側 ) でオフセット固定 ( 一部のPV用ソフトウェアでは標準的に付属している機能)を用いる、もしくは変換器 ( ハードウエア ) 等を用いて工夫をしていただく必要があります。
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