気象データロガー

HD32MT.1気象データロガー

■豊富な入力仕様、多機能気象用プログラマブルデータロガー
■100,000データメモリ、SDカード(8GB)内蔵
■専用アプリケーションソフトHD32MTLoggerによる簡単設定
■低消費電力によりソーラーパネル駆動も可能

HD32MT.1は、その入力に接続された種々の気象センサによって測定された測定値を受信し、データロギングを行う気象用データロガーです。HD32MT.1はユーザーによる完全なプログラミングが可能で、多様なアプリケーションに対応できます。ウェブサイトからダウンロードできるアプリケーションソフトウェアHD32MTLoggerにより、システムのセットアップ、稼働まで、多大な時間を費やすことなく、グラフィックインターフェースを使って、簡単かつ直覚的にプログラミングを行うことができます。プログラム言語の知識や学習の必要はありません。
データロガーによって記録された測定値はHD32MTLoggerを使用してPCに転送することができます。データロガーは、瞬時値、MIN値、MAX値、平均値、標準偏差値を保存するように設定できます。パルス入力をカウントする測定については、パルスの積算カウント数が保存されます。データ取得およびデータ記録のインターバルは、入力毎に任意に設定でき、各記録データはデータ取得の日付、時間情報を含みます。
データロガーには循環モードに設定されたフラッシュメモリが内蔵されており、メモリが飽和すると、古いデータから順に消去され、新しいデータが上書きされていきます。保存可能な測定データ数は、接続されているセンサの数、測定の様態、種々センサの測定データを同時に取得するか、あるいは異なる瞬間に取得するか等の条件によります。一例として、8種類のセンサで同時にデータ取得した場合、100,000の記録データが保存可能で、各データは8個の瞬時値データで校正されます。
データは、容量8GBの着脱可能なSDカードに直接保存することも可能です。メモリカードの使用はデータロガーの保存容量を拡張させ、メモリ飽和時のデータ損失を防ぎます。

HD32MT.1は無電位接点アラーム出力およびデジタルアラーム出力を備えています。これらの出力は、データロガーに接続されたセンサによる測定値がプログラムされたしきい値を超えると動作します。データロガーは、接続されたセンサやハードウェア、データロガーのデータ取得、保存中の動作不良に起因するエラー状態を保存し、レポートすることができます。アラーム出力は、そのようなエラーを検出するようにプログラムすることもできます。
データロガーHD32MT.1は気象上の変位値を検出し、遠隔送信する気象ステーションに特に適しています。センセカは、データロガーに接続可能な、温度、湿度、大気圧、風向風速、太陽放射、雨量などを含む、幅広いレンジの環境要素測定センサを製造しています。
データロガーは、ユーザーにおけるシステムの設置後すぐに使用できるよう、ユーザーの仕様に従って、測定・保存のプログラムを予め工場でインストールして出荷することができます。プログラムは、ユーザーのご発注時に要求される仕様を満足するよう、センセカが直接インストールします。HD32MT.1の他の特長のひとつはパスワードによる保護機能です(クロック設定、ユーザーコード設定、プログラム送信、GSM設定)。必要な場合、パスワードは機器の接続時にユーザー入力が可能です。
供給電源はDC12~30Vですが、データロガーは太陽パネルと適切な容量のバッテリーによっても駆動できます。従って、電源のない遠隔地においても設置・使用が可能です。
内蔵のリチウム電池が外部電源のない場合でも日付・時刻を保持します。データロガーはその入力端子に接続されたすべてのセンサに電源を供給します。また、供給電圧が設定可能なしきい値よりも下がった場合、信号を発するとともに保存し、電力消費を低減するため待機(スタンバイ)モードに入ります。このモードでは、供給電圧がしきい値に復帰するまで、データロガーはすべてのセンサへの電源供給を中断し、データ取得/ロギングを保留します。

■テクニカルデータ
外形寸法222×140×63mm
重量約1kg
ケース材質表面アルマイト
動作温度・湿度-40~+60℃、0~95%RH(結露なきこと)
保管温度-25~+65℃
供給電源DC12~30V
消費電流40mA、DC12Vにて
測定データサンプリングインターバル1~60秒の範囲で設定可
データロギングインターバル2秒~24時間の範囲で設定可
データ保存容量内部メモリ4MB
SDメモリカードリーダー8GBまで
データ当りの容量測定要素数N×4バイト+日付・日時6バイト
アナログ入力最大16チャンネル、シングルワイヤ(シングルエンド)入力として、
あるいは隣接する二つのチャンネルをディファレンシャル入力として使用。
入力範囲:±25mV、±100mV、±1000mV、±2500mV
分解能:16ビット
精度:0.01%FS
入力インピーダンス:100MΩ
デジタル入力/出力
ポート
8ポート、各ポートは接続センサ入力用、あるいはアラーム出力用として設定可
TTLロジックレベル(0⇒Vin<0.8V、1⇒Vin>3V)
最大入力電圧:5.5V
高周波パルス
カウント入力
2入力
最大パルス周波数100kHz
TTLロジックレベル(0⇒Vin<0.8V、1⇒Vin>3V)
最小パルス幅10μs
電位フリー接点
カウント入力
2絶縁入力
最大スイッチング周波数50Hz
最小開閉時間10ms
RS485接続RS485ポート(8センサまで接続可)、センセカ製超音波風向風速計HD2003、HD51.3D、HD52.3D、HD53LSシリーズおよびModbus-RTUプロトコルセンサ用
RS232C接続2×RS232Cポート、1ポートはPC、オプションの無線モデム、イーサネットモジュール接続用、
1ポートはオプションのGSMモジュール接続用、Dサブ9極オスコネクタ
アラーム出力2×無電圧接点出力
接点容量:1A、DC30Vにて抵抗負荷
デジタルI/Oポートのひとつをアラーム出力として設定可
センサ電源出力安定化+5V出力、Max. 500mA
+Vsw(スイッチング):電源電圧入力と同じ電圧、測定値の取得中のみアクティブ

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