太陽光発電向け日射計・気温計

PDFカタログ 2024年7月改訂版

累計販売数3万2千台。信頼と実績の太陽光発電用日射計をご提供!

地球温暖化防止、リスクのない電力量確保のため、再生可能自然エネルギー、
とりわけ太陽光発電民生用、産業・公共用を問わず、その普及がますます加速しています。

全天日射計(LPPYRA10)の測定原理

LPPYRA10の原理略図(mV出力バージョン)

太陽の放射エネルギーはサーモパイルの黒色受感部表面で吸収・放射され、サーモパイルの中央(熱接点)と日射計本体(冷接点)の間に温度差を生じさせます。ゼーベック効果により、この熱接点と冷接点の温度差は電位の差に変換されます。
二つ目のサーモパイルは受光しない日射計の内部にあり、受光するサーモパイルと逆直列に接続されており、急激な温度変化(熱衝撃)が生じたときに日射計の信号を減少させます。

デルタオーム全天日射計の代表モデルLPPYRA10はサーモパイルの原理に基づいています。サーモパイル表面は特定の波長に偏って感応しないよう黒色艶消し塗料でコーティングされています。サーモパイルを風から適切に熱的絶縁し熱放射に対する感度を低減させ、また、スペクトル感度を変化させる可能性のあるちり・ほこりから日射計(サーモパイル)を保護するため、LPPYRA10は直径50mmと32mmのふたつの同心ガラスドームを備えています。

LPPYRA10シリーズの相対スペクトル感度(青線)と
標準的な太陽スペクトル(赤線)との比較

全天日射計のスペクトル範囲は二重のガラスドームの透過性によって定義されています。ガラスドームに新しい素材を採用したことにより、LPPYRA10のスペクトル範囲は283nmから始まる単波長までさらに拡大されました。LPPYRA10で計測される日射量は標準的な太陽スペクトルの99.8%を超えています。左図はLPPYRA10と標準的な太陽スペクトルの相対スペクトル感度を示しています。

太陽光発電用 全天日射計・気温計・気象信号変換器箱

PDFカタログ 2024年7月改訂版

弊社では、産業・公共用太陽光発電の計測システムを構成する全天日射計と気温計、さらにこれらの測定器に付帯する気象信号変換箱を提供しています。
太陽光発電普及のために行われた「産業用太陽光発電フィールドテスト事業」、同事業を継承した「太陽光発電新技術等フィールドテスト事業」、学校のエコ改修を目的とした”スクールニューディール”においても、デルタオームクラスC全天日射計(ISO9060準拠)および自然通風気温計は多大な実績を誇っています。
現在も大手パネルメーカーやEPC殿に標準採用され、太陽光発電システムの評価・解析の測定を担っています。最新のデルタオームHD35シリーズは、新設、既設を問わず、太陽光発電システムの遠隔モニタリングに好適なワイヤレス(920MHz帯)データロギング日射計+気温計を提供します。

無線PV計測 HD35シリーズ日射計

無線データ送信+データロギングシステムが可能なHD35シリーズ

無線PV計測HD35シリーズ日射計は920MHZ帯無線通信を採用した無線データ送信・ロギングシステムです。

電池駆動で気温、湿度、気圧、日射、風速、雨量その他様々な気象要素を測定し、測定データを無線送信すると同時に、子機内で長期データロギングを行えるため、データ損失がありません。

アクセスポイントと上位の通信はUSB、USB+RS485、USB+Wi-Fi+イーサネットから選択できます。
無線通信、電池駆動が可能なHD35シリーズとの併用で、極めて容易に気象システムを構築することができます。詳細はこちら

  • クラスC全天日射計 LPS030P0 (旧LPPYRA03) 7µV/(W/m²)

    産業・公共用PVシステムにおける標準日射計として圧倒的な納入実績を誇るクラスC全天日射計です。4mm厚ガラスドームの堅牢な構造です。DC4~20mA出力モデル、Modbus-RTU+アナログ出力モデルもラインアップ。校正成績書付、遮蔽ディスクはオプションです。詳細はこちら

  • クラスB全天日射計 LPS020P0 (旧LPPYRA02) 7µV/(W/m²)

    ISO9060:2018準拠のクラスB全天日射計です。二重ガラスドームの堅牢な構造で、より高い精度が求められるメガソーラーPVシステムに数多く採用されています。DC4~20mA出力モデル、Modbus-RTUにアナログ出力を備えたモデルもあります。校正成績書付。詳細はこちら

  • クラスA全天日射計 LPS100P0 (旧LPPYRA10) 7µV/(W/m²)

    一般に使用される全天日射計としては最上級、高精度、ハイレスポンスののクラスA全天日射計です。基準器として長期間の使用が可能です。DC4~20mA出力モデル、Modbus-RTUにアナログ出力を備えたモデルもあります。校正成績書付。詳細はこちら

  • 強制通風・ヒータユニット VUP12

    日射計や夜間放射計などを収納して使用します。2系統のヒータおよび強制通風機能により過酷な気象条件下でも測定器の温度を一定に保ち、露や霜を防止して、測定精度の維持に貢献します。全天日射計LPS02およびLPS10に使用できます。詳細はこちら

  • ポータブル日射計 HD2102.2+LP471PYRA03

    日射量の直読、データロギングが可能なポータブル日射計。太陽光発電システムの設置前のアセスメントデータの取得、設置後の検証・評価に好適です。太陽光発電システムに使用される全天日射計をそのままプローブとして接続するため、フォトダイオード等を測定素子とする簡易日射プローブと異なり、測定特性、測定結果にほぼ完全な整合性があります。詳細はこちら

  • シリコンPD全天日射計 LPSILICON-PYRA04

    測定波長400~1100nmのシリコンフォトダイオードを使用した、測定範囲0~2000W/m²、代表感度20µV(W/m²)、 応答時間<0.5秒の日射計です。ディフューザと特別な受光面設計により、余弦則に準じる180°の視野角を実現しており、オプションで水準器付のベースフランジが準備されており、標準ケーブル長は5mです。詳細はこちら

  • 直達日射計 LPPYRHE16

    直達日射量を測定する、ISO9060:2018準拠、WMO要求適合のクラスB直達日射計です。測定範囲0~2000W/m²、新サーモパイルセンサ採用により応答時間は<9秒です。結露防止用シリカゲルの交換が可能です。変換器一体型の標準信号DC4~20mAまたはDC0~1V出力タイプもあります。詳細はこちら

  • 2次元超音波風向風速計 HD52.3D

    すべての機種がコンパスを内蔵しており、シリアルインターフェースはRS232C、RS485、RS422、通信プロトコルはNMEA、MODBUS、SDI-12を備えています。また、すべての機種が風速および風向に対するふたつのアナログ出力を備えており、出力はDC4~20mA(標準)またはDC0~1V、DC0~5V、DC0~10Vの何れかに工場設定が可能です。(ご注文時要指定)詳細はこちら

  • 気温計 HD9008.T7AC/ .T7S/ .03

    4~20mA出力、RS485出力、Pt100の3タイプを取りそろえた太陽光発電計測用に最適な気温計です。高い耐熱性・耐候性を持ち、紫外線や風雨から気温計を保護する自然通風シェルターHD9007A-1に収納して使用します。詳細はこちら

  • パネル表面(裏面)温度計 TN-47615

    TN-47615は太陽光パネルの表面温度を測定する、厚さ約0.2mm、許容差JISクラス2のシート型T熱電対です。極薄のフィルムにより絶縁されており、応答性の高いパネル表面温度測定が可能です。標準導線長10mは、補償導線により10m単位で延長が可能です。詳細はこちら

  • 気象信号変換箱 SC-TD

    気象信号変換箱SC-TDは日射計、気温計、表面温度計その他センサからの出力を受信し、DC4~20mA電流信号やRS485信号などに変換し出力します。日射計の個体感度に対するスケーリングも可能です。入・出力は電気的に絶縁されており、短絡など電気的なトラブルの心配がありません。ユーザーご指定の入・出力数、塗装色、材質は鋼板またはSUS(ステンレス)で製作できます。詳細はこちら

  • 気象信号変換箱 DEA485 / DEA420.2

    MSBおよびSTBは、全天日射計など個体感度をもつ放射照度センサや温度センサ、風速センサなどの測定信号をRS485・Modbus出力またはDC4~20mA出力に変換して、パワコンやPLC/SCADAシステムに送信する太陽光発電用信号変換器ボックスです。
    デルタオーム製全天日射計との組合せで最良のパフォーマンスを発揮します。出力に何らかの不具合が疑われる場合でもこの組合せであれば、原因の切り分けが弊社でワンストップで行えます。弊社では、DEA485を各日射計の固有の感度に調整して出荷しています。詳細はこちら

ソーラーパネル点検装置 ソラメンテシリーズ

太陽電池パネルの出力低下などの故障を発見する検査器です。

故障ストリングの有無を調べる1次検査用のストリングチェッカー[ソラメンテ-Z](SZ-1000またはSZ-200)と、この測定結果に基づいてクラスタ故障パネルの位置を特定するソーラーパネルチェッカー[ソラメンテ-iS](SI-200)で構成されています。
全パネルをチェックすることなく、短時間でクラスタ故障パネルの位置を特定できるのが特長です。詳細はこちら

ストリングトレーサ SPST-B-1000

産業用、メガソーラーまでの太陽電池モジュールの異常ストリングを特定する装置です。施工時や定期点検の際にモジュールを良否判定することで、点検を効率よく行うことができます。

複数ストリングのI-V特性の連続測定が可能で、最大4ストリング分の測定結果を同一グラフ上に表示させて、ストリング間の相対比較による異常判定を簡単に行うことができます。また、最大2ストリングのI-V特性を同時に測定できるので、日射変動による影響を受けない同一条件での測定が可能です。詳細はこちら

コンパクトサーモグラフィカメラ FLIR C5

ソーラーパネルの定期的な保全検査をはじめ、HVAC・配管設備等のメンテナンスやトラブルシューティングに役立つサーモグラフィカメラです。

コンパクトなボディながら、解像度160×120のサーモグラフィカメラ、5メガピクセルのデジタルカメラ、LEDフラッシュライトや3.5インチタッチスクリーンのような、現場での迅速かつ的確な検査を可能にする機能が満載です。撮影した画像をクラウドサーバーへ直接アップロードして画像をただちに顧客と共有したり、修理内容を記録した報告書を作成することもできます。詳細はこちら