デルタオーム社製品・校正サービスは
日本で唯一株式会社サカキコーポレーションが提供します。

微圧・微差圧トランスミッタHD404Tシリーズは以下の測定範囲の、大気圧を基準とするゲージ圧および差圧を高精度に測定します。
● アナログ出力機種：　フルスケール50Paから1000Paまで
● RS485 Modbus-RTU出力機種：　フルスケール250Pa、1000Pa、100hPa
HD404Tシリーズはシリコンベースのマイクロマシン技術によるセンサを採用しており、長期にわたる卓越したリニアリティ、再現性および安定性を提供します。センサからの出力信号は、機種により、標準の電流（4～20mA）または電圧（0～10V）のアナログ信号、または、耐ノイズ性が高く、長距離伝送が可能なModbus-RTUのデジタル信号に変換され、アナログ出力として送出されます。
アナログ出力の機種では、アプリケーションに適した測定レンジ（LOWまたはHIGHレンジ）をディップスイッチで選択することができます。
通常、微圧のトランスミッタはその取付け場所の環境に敏感です。HD404Tシリーズは特別な“オート・ゼロ回路”（一部の機種でオプション）を備えており、この機能が入力センサ部の圧力差を定期的に均等化し、オフセット値を補正します。この機能を備えた機種は取付け方向を選びません。さらに、このオート・ゼロ回路はセンサの経時劣化や雰囲気温度変化時のゼロ値ドリフトも補正します。従って、実使用における精度維持に関わるメンテナンスが不要となります。
HD404Tシリーズにはディスプレイ付のオプション（-L）も準備されており、測定圧力が選択された圧力単位で4桁デジタル表示されます。
HD404Tシリーズのトランスミッタをピトー管やダルシー式チューブに接続する場合、SR（“平方根”）バージョンは、その出力が空気流速に直性に比例するため、極めて便利なオプションです。ディスプレイ（オプションL）付のSRバージョンでは、測定圧力に加えて、計算された空気流速の表示も可能です。SRバージョンでは、トランスミッタをPCに接続し、標準の通信ソフトウェアでシリアルコマンドを送ることによって、ユーザーによる設定が可能です。使用するピトー管、ダルシー式チューブの係数や、速度の計算に対するパラメータ（空気流速の温度、大気圧、ダクト内の静圧）を設定することが可能です。
アナログ出力の機種では、アナログ出力に対応するフルスケールを設定することができます（スケーリング機能）。
すべてのトランスミッタは出荷前に工場で校正されており、使用に先立つユーザー校正の必要はありません。
HD404Tシリーズの主なアプリケーションは、クリーンルームのモニタリング、フィルタの制御、流速の測定（ピトー管との組合せにより）、空調や換気の制御などです。